全固体電池 | 用途・協業事例

背景

食品の温度管理は、品質と安全性の観点から極めて重要です。予期せぬ温度変動は、食品の風味や質感の劣化を招くだけでなく、食中毒のリスクを引き起こす可能性があります。味や食感を安定させるために、調理工程では温度計測とその記録が行われますが、人に依存する手作業であるため、常時調理温度をモニタリングすることは困難です。正確で継続的な温度モニタリングを可能とするデバイスが求められています。

課題

(1) 食品調理時の温度管理

加工食品、中食・外食産業の食品製造ラインでは、加熱、冷却、保存などの工程における温度変化が、味や食感に影響を与えることがあります。また、季節や食材によって調理温度が異なり、調理人の経験や技術、食材投入のタイミングによって細かな味のばらつきが生じる可能性があります。調理工程の温度管理は、品質保持のための重要な管理項目の一つです。

(2) 調理工程の履歴管理

たとえば、豆腐の製造工程には、豆乳の加熱、凝固、冷却などがあり、それらの工程において温度や時間などのパラメータを管理、操作履歴を記録管理する必要があります。特に小規模事業者では、手作業になることもあり、手間がかかる場合があります。

解決策

調理工程での継続的な温度モニタリングには、高温対応のデバイスが必要になります。耐熱性に優れた^∗1全固体電池を無線通信デバイスに組み込み、調理用の鍋に直接装着することで、温度と調理時間をリアルタイムに計測できる調理工程のモニタリングが可能となります。意図しない温度変化がなくなることで味や食感が安定し、さらに通信データで温度履歴を管理することで、データ保存の工数を削減することができます。また、継続的なデータ保存は、調理履歴トレーサビリティの確保、食中毒防止にもつながります。

• 摂氏+125度（℃）まで放電可能であることから、一般的なリチウムイオン電池と比較して高耐熱

その他の用途

 NEW 　 設備モニタリング 

エナジーハーベストと組み合わせた独立電源型センサーシステム

 ファクトリーオートメーション（FA） 

産業用ロボット/サーボモータにおけるエンコーダのメンテナンス工数削減、生産性向上に寄与

 リアルタイムクロック（RTC） 

幅広い温度範囲で作動する全固体電池が、厳しい条件下のRTCのバックアップに寄与