用途別電池製品のご提案
お客様の用途に合った電池をご紹介します。表の〇印をクリックして製品情報をご覧ください。
通信・IoTデバイス
近年、遠隔操作や動きの検知を目的として、無線通信機能を備えた機器の需要が高まっています。例えば、これまで人による検針を必要としていたガス・水道メーターに通信機能を付与することにより、自動検針が可能となります。なかでも、LPWAなどの低消費電力かつ長距離のデータ通信が可能な技術では、その電源として高エネルギー密度の電池が求められています。
マクセルでは、長期間安定した出力や電力が維持できる電池ソリューションを提供することにより、IoTデバイスの発展に貢献します。
LPWA:Low Power Wide Area Network
* Bluetooth Low Energyは、米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です。
医療・ヘルスケア
生体モニタリング用途の医療・ヘルスケア機器では、患者の負担軽減のため、機器の小型化・薄型化が進んでいます。
例えば、CGMなどの生体情報モニタリングデバイスを人の身体に直接貼り付け、血糖値を常時監視することが可能です。機器のセンシング情報や通信機能の増大による多機能化に応えるため、高い安全性とエネルギー密度の両方を実現した電池製品を取り揃えています。
CGM:持続血糖モニタリング(Continuous Glucose Monitoring)
自動車
ADASやEVの普及により、自動車に搭載されるセンサは今後ますます増加します。同時に、高温・高加速度の過酷な条件下でも優れた耐久性と信頼性を有する電池が求められています。
マクセルの「耐熱コイン形リチウム電池(CR)」は、タイヤの空気圧をリアルタイムにセンシングするTPMS用途で世界トップクラス*のシェアを誇り、交通事故の低減に貢献しています。また、eCallなど、交通事故の発生を自動で通知するシステムでは、独立したバックアップ電源として高温などの過酷な環境で長期間作動し、車内の省スペース化を可能とする小型電池が求められています。
ADAS:先進運転支援システム(Advanced Driver-Assistance Systems)
TPMS:タイヤ空気圧監視システム(Tire Pressure Monitoring System)
eCall:車両緊急通報システム
* 世界トップクラス:2024年4月現在、マクセル調べ
防災・セキュリティ
労働人口の減少に伴い、橋梁や鉄道、トンネルなどでは、異常検知のために長期間にわたる継続的なモニタリングが必要とされています。
通信やセンシングなどの機器の多機能化に応えるため、過酷な環境下でも安定した放電特性と長期信頼性を有する電池製品をラインアップしています。状態監視によるタイムリーなメンテンナンスを可能とすることで、長期にわたりインフラ設備の安全に貢献します。
産業機器
産業用ロボットには多数のセンサが搭載されており、その数だけRTCなどをバックアップするための電源が必要となります。ロボットの小型化・高速化や、人による定期的なメンテナンス頻度の低減に、長期間安定した放電特性と幅広い作動温度範囲を持つ電池が求められています。
また、近年増えつつある物流管理システムでは、倉庫や船舶など過酷な環境での通信を可能とする電池のご提供により、物流業務の効率化およびトレーサビリティの強化を実現しています。
RTC:リアルタイムクロック(Real Time Clock)
ウェアラブル機器・その他
ワイヤレス通信技術やセンシング技術の発展により、ウェアラブル機器本体の小型化・多機能化による消費電力の増加が進んでいます。それに伴い、搭載される電池にも小型化(薄型化)、高エネルギー密度化が求められています。
マクセルでは、独自の精密技術、生産技術を活かし、小型(薄型)で高いエネルギー密度を持つ電池の開発、製造を行っています。電池のご提供を通して、ウェアラブル機器の長寿命化に貢献しています。
注)上記用途は代表的な使用例です。詳細につきましては、当社にお問い合わせください。