酸化銀電池「SR」/アルカリボタン電池「LR」
特長(酸化銀電池「SR」)
安定した作動電圧
放電時の作動電圧が放電末期まで安定しています。
大きな電気容量
単位体積当りで高いエネルギー密度を有しており、アルカリボタン電池と比べて約2倍の容量が得られます。
優れた負荷特性
アルカリ電解液を採用しているので、優れた重負荷放電特性を有しています。電解液組成により、アナログウォッチに適した低電流タイプ(SW)とアラーム・ライトなどの多機能デジタル時計、医療機器などに適した高電流タイプ(W)を設定しています。
優れた耐漏液性
マクセル独自のノウハウ(特殊撥水処理)を施すことでアルカリ電解液特有の這い上がり現象を抑制し、優れた耐漏液性を確保しています。
環境への配慮
マクセルでは環境負荷軽減への取り組みの一つとして、独自の技術により水銀・鉛を使用せずに長期にわたる優れた耐漏液性能を実現しています。
用途
酸化銀電池「SR」
- BLE(Bluetooth Low Energy)機器
- 血糖値計
- インスリンペン
- カプセル内視鏡
- 体温計、活動量計
- DDS(ドラッグデリバリーシステム)
- 測定工具(ノギス等)
- 腕時計
アルカリボタン電池「LR」
- BLE(Bluetooth Low Energy)機器
- 体温計
- 防犯ブザー
- 玩具
- LEDライト
仕様
- 標準容量は摂氏+20度(℃)環境において標準放電電流で放電した時、終止電圧1.2Vまでの持続時間から求めたものです。
- 全品種、「水銀0(ゼロ)使用*1」対応可能です。
*1 当社の酸化銀電池は、EU電池指令に適合しており、材料に水銀を意図的に添加せず製造しています。
- このページには、法人のお客様向け製品に関する情報を掲載しております。個人のお客様向け製品に関しては、こちら(当社「個人のお客様向け製品サイト」)をご参照ください。
- データおよび寸法は保証値ではありません。詳細については当社までお問い合わせください。
- このウェブサイトの内容は予告なく変更されることがあります。
構造図(酸化銀電池「SR」)

原理と反応
ボタン形酸化銀電池は、正極活物質として酸化銀、負極活物質として亜鉛を用い、電解液として水酸化カリウム(Wタイプ)水溶液または水酸化ナトリウム(SWタイプ)水溶液を使用しています。
電池反応(SR:酸化銀電池)
正極反応 : | Ag2O+H2O+2e- → 2Ag+2OH- |
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負極反応 : | Zn+2OH- → ZnO+H2O+2e- |
全反応 : | Ag2O+Zn → 2Ag+ZnO |
電池反応(LR:アルカリボタン電池)
全反応 : | 2MnO2+Zn+H2O → 2MnOOH+ZnO |
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安全上のご注意
電池の使い方を誤ると、電池を変形、漏液(電池内部の液体が外部に出てくること)、発熱、破裂させる原因となります。これらは、けがや機器故障の原因となります。特に、漏れた液体が接触しますと失明などの傷害を引き起こすこともありますので、警告事項、注意事項を必ずお守りください。