インフラ構造物モニタリングにおける課題解決
エナジーハーベストと組み合わせた屋外独立電源型センサーシステム

背景

近年、高度経済成長期に整備された橋梁、トンネルなどの屋外インフラ構造物の多くは整備後50年を超え老朽化が進みつつあり、例えばトンネルにおいては、場合によっては経年劣化したコンクリートが天井崩落事故を引き起こしてしまうことが考えられます。そういった事故を未然に防止する対策の一つに、無線式変位計を用いた構造物の歪み(ひずみ)の診断・モニタリングがありますが、屋外インフラ構造物周辺では系統電源が使えないことも多く、無線式変位計の電源に主に使用される一次電池(使い切りタイプ)交換の作業者負担と維持管理コストが課題となっています。今後ますます屋外インフラ構造物の診断・モニタリングのニーズが増えてゆくなか、変位計の電池交換回数を減らし、維持管理コストを抑えるシステムが望まれています。

橋梁
トンネル

課題

(1) 電池寿命に限りがある

(2) 電池交換の作業者負担と維持管理コスト

無線式変位計に主として使用されている一次電池は使い切りタイプのため、電池切れによる定期電池交換メンテナンスは、作業者にとって大きな負担となるとともに、維持管理コスト増大の要因となっています。

解決策

無線式変位計に、20年にわたる長い電池寿命をもつマクセル全固体電池と、太陽光、振動、熱などから電力を採取するエナジーハーベストを組み合わせることで、メンテナンス工数を削減しつつ、長期間にわたり屋外インフラ構造物を診断・モニタリングするシステムの構築が可能となります。このようなシステムは、インフラ構造物の定期点検の困難さを軽減し、構造物の老朽化による事故などの社会問題の解決に貢献するものと考えています。

その他の用途

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