有機ELディスプレイパネル蒸着用高精細ハイブリッドマスク(FMM)
EF2技術によるマスク形成により、リアルRGB∗11000ppiの高精細化を実現
EF2独自のフォトリソ技術とめっき技術で形成された開口形状は、リアルRGB1000ppiを実現することが可能で、開口部のコーナーRもなくシャープな蒸着形状が得られます。
インバー材フレームと高精細マスク部が一体化したハイブリッド構造で工数削減
マクセルでは、熱膨張特性に優れるインバー材フレームに、EF2技術で形成した高精細マスク部を一体化させた有機ELパネル用ハイブリッドマスクを開発することで、熱膨張による変形を抑え、蒸着装置への容易な装着を可能にしました。
現在主流のエッチング加工によるマスクは、複数枚をミクロン単位の位置精度で貼り合わせて蒸着装置にセッティングすることが必要であり、この工程に対応するパネルメーカーは、高度な貼り合わせ技術が求められます。
一方、マクセルの有機ELパネル用ハイブリッドマスクではフレーム一体型のマスクを供給することで、パネルメーカー側の工数を削減することができます。さらに、マスク単体での精度確保が可能である利点を活かし、蒸着マスクの貼り合わせによる大型化が可能です。
主な仕様
項目 | 内容 |
---|---|
最大マスク外形サイズ(有効サイズ) | 770×500mm(650×420mm) |
材質 | (1)パターン部:Ni (2)保持枠部:インバー材(36Ni) |
板厚(例) | (1)パターン部:10μm (2)保持枠部:1.0mm |
開口精度/中心からの座標位置精度 | ±2μm/±5μm |
上記は基本仕様になります。詳細仕様につきましては、別途お問い合わせください。