マクセル電池のコアテクノロジー
電池のコアテクノロジー
1963年に国内初となるアルカリ乾電池の生産を開始して以来、マクセルは、時代とともに多様化するお客様の電池ニーズにお応えするため、技術革新を積み重ねて参りました。長年にわたって培ってきた電池技術はもちろん、磁気テープなどのさまざまなものづくりのノウハウを結集しながら、独自技術の研究・開発に取り組んでいます。
材料開発
ナノシリコン複合体~リチウムイオン電池の高性能化を実現~
ナノサイズのシリコンをイオン伝導体に分散させた、マクセル独自の新材料「ナノシリコン複合体」と黒鉛を均一に分散(ハイブリッド化)することにより、従来製品同等のサイクル特性を維持しながら負極の高容量化を実現しました。
耐熱セパレータ
ポリオレフィン微多孔膜に無機微粒子層をコーティングした「耐熱セパレータ」を開発。耐熱性を大幅に向上するとともに、性能を維持したまま、安全性の強化を図っています。
リチウムイオン電池の電極テクノロジー
分散技術
活物質、導電助剤、バインダを高精度で均一分散する技術を独自に開発。イオンと電子の流れをスムーズにするとともに、高密度充填を実現しました。
塗布技術
ミクロンオーダの管理を行うことで、活物質の均一塗布を実現。安定した特性と高エネルギー密度の両立を図っています。
また、精密スリットにより、高精度直進性とシャープな切断面を実現。高容量化とともに、信頼性を確保しています。
捲回技術
正極・負極・セパレータを高精度かつ高速で巻取る技術を開発。各部材の位置関係を精密にコントロールすることにより、より高い安全性を確保しています。
生産技術
封止技術
レーザー溶接技術やクリンプ技術など、50年にわたる電池生産で培ってきた独自のノウハウを駆使し、信頼性の高い封止技術を確立。耐漏液性に優れた電池生産を実現しています。
小型化技術
高信頼性が求められる医療、自動車、インフラなどの用途において、機器の小型・高機能化ニーズに応えるため、コイン形リチウム二次電池「CLB」など、高出力電池の小型化に取り組んでいます。