【新技術】Advanced Floating Image Display

概要
新開発 LLIS技術*1 を採用した新映像装置と、日本カーバイド工業の再帰光学部材を組み合わせた、非接触 HMI*2「Advanced Floating Image Display (AFID)」です。 (画像は表示イメージです)
*1 LLIS (Laser Like Image Source)技術: マクセル独自の映像光制御技術
*2 HMI (Human Machine Interface): 人間と機械が情報をやりとりするための手段やそのための入出力装置
「AFID」は、LLIS 技術により高輝度かつ高コントラストな空中映像を表示することができ、さらに高精度センサーとの組み合わせで、空中に表示されたスイッチやアイコンをタブレット端末のように操作することができます。画面に直接触れることなく操作ができるため、医療機関、金融機関、商業施設、交通機関など、不特定多数の人々が利用する場所において、感染症対策や衛生面での配慮が必要な場面での需要が見込まれます。
仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
輝度[nt*3] | 2,000 |
コントラスト比 | 1,200:1 |
解像度(H×V)[pixel] | 1,920×1,200 |
*3 nt:cd(カンデラ)/m2
解説
LLIS 技術は、マクセルが独自開発した LCD に対応した映像光制御技術で、映像光を任意の方向へ導くことが可能となります。本技術により、空中映像を実現する再帰反射性に適した映像光を生成することができ、高輝度、高コントラストかつ光利用効率の高い空中映像を実現しています。また、空中映像表示面にインタラクティブ機能を搭載することにより、空中映像をタブレット端末並みの精度で操作することができ、空中スイッチやジェスチャーなどの空中操作を可能としました。
今後の展開
マクセルは、この LLIS 技術を採用した新映像装置を、非接触 HMI としての「空中映像表示システム」のコア技術と位置付け、2020 年後半からの市場調査を経て 2021 年に非接触 HMI「Advanced Floating Image Display」として市場投入する予定です。
FAQ
# | ご質問 | 回答 |
---|---|---|
1 | 非接触HMI「AFID」とはどういうものですか? | 空中に投影した像に触れることで操作ができる、非接触のHMI(人と機械間のインタフェース)です。不特定多数の人々が利用する場所で、機器や入力装置に触れずにすむため、衛生面の不安を低減でき、今、関心が高まっている「感染症対策」にも適しています。 |
2 | 特長は何ですか? | マクセル独自のLLIS技術により、高輝度・高コントラストで明るい場所でも視認性のよい、鮮明な空中映像を実現しています。 |
3 | 再帰反射部材とは何ですか? | 光を投じた際、投じた方向へ光が戻ることを再帰反射といい、それを実現する材料です。その機能を持つ再帰反射板は、道路標識、(夜間に光る)自転車反射板、などに使われています。 |
4 | 指以外での操作は可能ですか? | 可能です。 |
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キーワード
#空中ディスプレイ #空中タッチパネル #非接触インターフェース #コロナ対策 #感染予防