採用事例 - 空中ディスプレイ(AFID)
株式会社ナカヨ 様 | ||
群馬県前橋市 |
株式会社ナカヨ(NAKAYO)様は群馬県前橋市に本社を構える通信機器メーカーです。
1944年の創業以来、電気通信省の電話機部品メーカとして指定を受け、日本電信電話公社(現:NTT)の通信機器製造に携わり、電気通信分野の発展に大きく貢献いたしました。
ナカヨ様の歴代電話機(昭和20年代後半∼60年代頃)
現在は、主力のIPテレフォニーシステムを中心に、情報通信分野でお客様のニーズに応える製品を提供し、社会の発展に貢献しています。これからは、IoTやAIといった新しい技術を組み込んだモノづくりとサービスで、世の中を豊かにしていきます。ナカヨ様の新たな取り組みであるスマートX事業とは、「オフィス」、「介護・医療」、「工場」、「ビル・テナント」、「文教、公共」の5つの分野に分類し、各現場の課題解決に直結する新しい商品・サービスを提供するナカヨ様の新たなチャレンジです。
ナカヨ様の「スマートX」事業の取り組み、エアーディスプレイに組み込まれたマクセルの空中ディスプレイ(以下、AFID)採用につきまして、ソリューション営業本部NB推進部スマートXスペシャリストの押之見章彦様にお伺いしました。
ナカヨ様製品:(左)デジタルビジネスホンNYC-Xシリーズ (右)介護施設向け緊急呼出コールシステム「NYC-X」
お客様の課題解決に直結する「スマートX」
技術革新による市場環境は大きな変貌を遂げつつあり、社会の状況は目まぐるしく変化しています。このような状況下、創業以来、情報通信技術や製造能力の向上に努めているナカヨ様は、お客様の課題解決に直結する製品・サービスを、研究開発から製造・販売・サポートまでワンストップで提供する『スマートX』と称する事業を立ち上げました。今後も新たな価値の創造とイノベーションに挑戦し、社会の発展に貢献してまいります。
『スマートX』では、ナカヨ様がこれまで培ってきた情報技術や通信技術と製造能力に様々なテクノロジーを融合させ、目まぐるしく変化する社会状況や世の中のニーズに対応したソリューションを提供いたします。
色々な人や場所に散らばっている情報・ノウハウ・アイデアを共有・可視化するとともに、それらを分析、予測、最適化するなど、新たな価値創造や社会の変革(イノベーション)にチャレンジします。
お客様の課題解決に直結する製品・サービスを、研究開発から製造・販売・サポートまでワンストップで提供し、豊かで幸せな社会の実現に貢献していきます。
株式会社ナカヨ様「スマートX」特設ページ:https://www.nyc.co.jp/smartx.html
スマートX事業の一環としての「エアーディスプレイ」
(左)NYC Receptionと接続した「エアーディスプレイ」 (右)筐体に組み込まれた「エアーディスプレイ」
「昨今のパンデミックをきっかけに、非接触操作のニーズが高まりました。当社が提供しているテナントビル向けの受付システムにおいても、お客様から同様のご要求をいただき、非接触でかつ操作が可能な受付機を作っていこうという考えに至ったのが最初です。」
「マクセル様のAFIDが組込まれたナカヨの『エアーディスプレイ』は、空中に浮かび上がる映像によりインパクトのある演出が行え、各種システムの価値をアップするディスプレイです。
非接触操作により感染症対策と清潔感のある空間を演出できます。 マクセル様のAFIDモジュールを製品として組み込むとともに、空中映像を利用するノウハウをマクセル様との共創により蓄積しました。」
「『エアーディスプレイ』の応用例として当社の無人受付システム『NYC Reception(ナイス レセプション)』と接続することで、オフィス・ビル受付システムとして空中浮遊映像で企業ブランディングの付加価値の提供、またホテルのチェックイン・アウトと施設周辺案内用のディスプレイとして利用客へのサービス向上、商業施設や駅ビル等では、案内操作端末による利用客への感染症対策、店舗広告が見込まれます。
『スマートX』という事業は、現場の課題を解決していくものですので、電話機や受付などの機器・システムに加え、お客様の課題解決につながる新たな商品・サービスを提供していきます。
ナカヨのレセプションシステムを扱う中で、受付機としての機能だけではない、エントランスのデザインとしての要望もあります。お客様からはイメージやインパクトのある提案が求められており、立体的に映像が表示できるエアーディスプレイにより、更にインパクトを与えることができるものと感じています。」
「エアーディスプレイ」Webページ:https://www.nyc.co.jp/products/air_display/index.html
無人受付システム「NYC Reception」Webページ:https://www.nyc.co.jp/products/air_display/index.html
∗ 「NYC Reception」「ナイス レセプション」は株式会社ナカヨの登録商標です
屋外でもはっきり見える空中映像の明るさが採用の決め手に
ソリューション営業本部NB推進部スマートXスペシャリストの押之見章彦様
「当初はAFIDの空中映像の輝度である3000(cd/m2)という数値だけを見ており、映像の明るさについては、ここ近年他社も追いついてきたと感じていました。例えば屋内での展示会で見比べてみても、コンテンツによっては明るさにあまり差がないと思えたのですが、そこで、外光が入り込むエントランスでの使用を想定して屋外で使用したところ、はっきり見える空中映像が確認できました。(3000cd/m2という)数値では比較でしかない。AFIDを実際に使ってみることで、ここで差がつくものだと改めて認識しました。お客様にも実機を見せて操作してもらいながら提案していますが、視認性、操作性も好評です。」
「また、AFIDは単なる非接触ディスプレイではなく、空中映像に奥行きがあり、立体的な映像に見える所にコンテンツの自由度も広がる。非常にインパクトのある空間を演出できます。 お客様の注目度も非常に高い状況です。」空中映像についてもご評価をいただきました。
「お客様からの評価も高い一方、大画面の要求はかなり高いです。とはいえ、あまり大きいと、サイネージ用ディスプレイの領域になるため操作ディスプレイとしては15インチぐらいが適正だと思います。」
「スマートX」というDX事業を推進しつつ、お客様の課題にチャレンジし続けるナカヨ様の貴重なお話をお伺いしました。
【会社名】
株式会社ナカヨ
【所在地】
群馬県前橋市総社町一丁目3番2号
【事業内容】
情報通信機器の開発、製造、販売
【公式サイト】