2007年12月に粘着テープの試験方法がISO※1規格(国際規格)として発行されました。
これを受け、日本国内の粘着テープ試験方法を定めた日本規格協会※2発行のJIS Z 0237も国際規格であるISOと整合性を取るため2000年版から2009年版へ改訂されました。国産のテープは品種、用途の多様化が進み輸出量も増加していく傾向となり、今後は世界共通の粘着テープ試験方法適用が必要となります。
そこで弊社と致しましては、CSR※3の観点からJIS Z 0237(2009)への切り替えを順次行うこととしました。
またスリオン法はJIS Z 0237(2000)を参考にした規格になります。

  • ISO:International Organization for Standardization [国際標準化機構]:この機関が定めているのがISO規格(国際規格)
  • 日本規格協会:JSA(Japanese Standards Association):日本工業規格(JIS)の原案作成やJIS規格票、JISハンドブックの発行などを行う法人
  • CSR:Corporate Social Responsibility [企業の社会的責任]:利益を追求するだけなく組織活動が社会へ与える影響に責任を持つこと

JIS法/スリオン法について(粘着力)

測定方法JIS法
(JIS Z 0237(2009))
スリオン法
被着体 BASUS板 研磨SUS板
測定サイズ 24mm幅注) 25mm幅
圧着条件 10mm/秒×2往復 5mm/秒×1往復
貼り付け条件 (1)採取後、5分以内
(2)ローラーで圧着しながら貼る
(1)採取後、15秒以内
(2)貼り付け後、圧着
圧着から測定までの時間 1分以内に測定 5分以上
20~40分放置
測定試料 1片 3片
測定データ 初期の25mmは無視し、その後の50mmを全点測定
(1mm間隔以下で測定)
20mm間隔で4点測定

注) 当社では25mm幅で測定を行い、10mm幅に換算しています。

粘着力/「JIS法」と「スリオン法」

粘着力/「JIS法」と「スリオン法」

被着体/「BASUS」と「研磨SUS」

被着体/「BASUS」と「研磨SUS」

JIS法/スリオン法について(保持力)

測定方法JIS法
(JIS Z 0237(2009))
スリオン法
被着体 BASUS板 研磨SUS板
測定サイズ 12mm×12mm 25mm×25mm
圧着条件 10mm/秒×2往復 5mm/秒×1往復
圧着から測定までの時間 1分以内に測定 20~40分放置
測定温度 23℃ 40℃
吊り下げ角度 鉛直 : 0~2° 鉛直 : 0°

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