有機ELディスプレイパネル蒸着用高精細ハイブリッドマスク

有機ELディスプレイパネル蒸着用高精細ハイブリッドマスク(以下、蒸着マスク)は、有機ELディスプレイ製作工程の有機材料RGB3色の塗り分けに使用されるマスクです。
この蒸着マスクは、有機EL製造におけるキーパーツで、より高精度(位置精度、精細度)な蒸着マスクが求められます。
EF2技術によるパターン形成により、リアルRGB∗11000ppiの高精細化を実現することが可能です。

∗1 リアルRGB:Red、Green、Blueのセルで忠実に画素表示を行う方式を、発光セルを間引いて疑似的に画素表示を行う方式と区別して、リアルRGBという言葉で表しています。
エッチング製法より、自社電鋳製法で形成したマスク開口部は高精細(微細加工)に対応でき(エッチング∼400ppi、電鋳∼1000ppi)、当社蒸着試験においては、さらにマスク開口幅に対する有効発光領域も高い(1.6倍)結果を得られました。ELディスプレイで同じ輝度を出そうとしたら、エッチングより電力消費を抑えられる事から、電力の節約やCO2の削減につながります。
∗ マクセル調べ
現在一般的に広く使われているインバー材のエッチング製マスクは、使用する前に枠(フレーム)とマスクをミクロン単位で貼り合わせする必要がありますが、マクセルの有機ELマスクはインバーフレームと一体となっているため貼り合わせが不要であり、使用者側での工数の削減が可能です。

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