IoT電源システム
特長
- 電力供給:一次電池から3種類の電圧を指定して電力供給
- 省電力化:出力4端子を個別に間欠制御(電源ON/OFF)し省電力化
- センサ検出方式:(1)電流検出、(2)電圧検出、(3)パルス検出の3種類
- 簡単設定:ディップスイッチによる簡易設定(一部)
- 詳細設定:ソフトウェアスイッチによる詳細設定(PC/通信機により)
- 電池制御:突入電流緩和制御、漏液防止制御
- LPWA通信対応:ZETA、ELTRES、Sigfox、LTE-Cat.1 通信プロトコルに対応
- オプション:避雷ユニット、通信機固定ユニット、RS-485通信用拡張基板
システム構成例
(青線:電力線、緑点線:信号線)
通信機 、 センサ などの表記の接続機器は、お客様ご準備の機器
標準仕様 | LPWA対応仕様 |
---|---|
※パルス出力センサはトリガ検出として使用 |
製品ラインナップ
- 性能重視、長期使用に適したCRシリーズと、コスト重視、短期使用に適したLRシリーズをラインナップ
- 通信機固定ユニットや避雷ユニット、RS-485通信用拡張基板のオプション付属製品もラインナップ
項目 | CRシリーズ 性能重視、長期使用 | LRシリーズ コスト重視、短期使用 | |
---|---|---|---|
用途 |
■頻繁に電池交換できない用途(~10年*1) |
■短期間の電池交換が可能な用途(電池交換周期:~1年*1) ■具体例:農業(水田、露地栽培監視)、建築現場での環境監視、生産機器の無停電監視 |
|
製品型番 ※オプション型番 |
MD1825-CR70P-C1-※ MD1825-CR70P-C2-※ |
MD1825-CR35P-C1-※ MD1825-CR35P-C2-※ |
MD1825-LR08S-C1-※ |
ソフトウェア | 選択可能(標準ソフトウェア/LPWA対応ソフトウェア) | ||
サイズ | W175㎜×H250㎜×D150㎜ (突起部を除く) |
W175㎜×H250㎜×D75㎜ (突起部を除く) |
|
電池構成 | 円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列70並列パック |
円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列35並列パック |
アルカリ乾電池単1形 8直列1並列(電池ホルダ使用) |
公称電圧 | 3V | 3V | 1.5V/個 |
標準電気容量 | 175Ah/パック (放電電流:5mA、 終止電圧:2.0V時、20℃) |
88Ah/パック (放電電流:5mA、 終止電圧:2.0V時、20℃) |
- |
持続時間 | - | - | 200時間/個 (新品電池使用時の目安) (放電抵抗:20Ω、 終止電圧:0.9V、20℃) |
動作温度 *2 |
-20~70°C | -10~50°C | |
最大出力電力(20℃) | 3.3V/5.0V:4W、12.4V:3W | 3.3V:5W、5.0/12.4V:7W | |
通信機固定ユニット | 追加可能 (オプション型番:「T」) |
||
避雷ユニット (2線式アナログ出力センサ用) |
追加可能 (オプション型番:「H1」) |
追加不可 | |
避雷ユニット (3線式アナログ出力センサ用) |
追加可能 (オプション型番:「H2」) |
追加不可 | |
避雷ユニット (RS-485半二重出力センサ用) |
追加可能 (オプション型番:「H3」) |
追加不可 | |
外観 (ケースフタを取り外した状態の参考写真) |
*1 接続機器の消費電力や計測・通信頻度により電池交換期間は変わります。
*2 構成部品の使用温度範囲となります。ケース内温度を本動作温度範囲内となるように設計ください。
オプションラインナップ
- 通信機固定ユニット、避雷ユニット、RS-485通信用拡張基板をオプション搭載可能
- ケーブルグランド数は、3個までお客様にて増設可能(CRシリーズのみ)
- プロテクティブベントは全製品標準搭載
基本セット | 通信機固定ユニット付 | 通信機固定ユニット 避雷ユニット付 |
(ケースフタを取り外した状態の参考写真) |
||
標準ケース関連パーツ | 標準ケース関連パーツ | 標準ケース関連パーツ |
プロテクティブベント:1個 ケーブルグランド:1個 ホールプラグ:2個 |
プロテクティブベント:1個 ケーブルグランド:1個 ホールプラグ:2個 |
プロテクティブベント:1個 ケーブルグランド:2個 ホールプラグ:1個 |
製品型番一覧
組合せが可能な型番。数量、納期等によっては、ご注文に応じられない場合があります。
ソフト |
型番 | 搭載電池 | ケーブル グランド数 |
オプション付属品内容 | ||
通信機固定ユニット |
避雷ユニット |
RS-485対応拡張ボード |
||||
標準仕様 (K仕様) |
MD1825-CR35P-C1-K | 円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列35並列パック |
1 | ― | ― | ― |
MD1825-CR35P-C1-KT | 1 | ● | ― | ― | ||
MD1825-CR35P-C2-KTH1 | 2 | ● | 2線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR35P-C2-KTH2 | 2 | ● | 3線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR35P-C1-KTD | 1 | ● | ― | ● | ||
MD1825-CR35P-C2-KTDH3 | 2 | ● | RS-485半二重出力センサ用 | ● | ||
MD1825-CR70P-C1-KT | 円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列70並列パック |
1 | ● | ― | ― | |
MD1825-CR70P-C2-KTH1 | 2 | ● | 2線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR70P-C2-KTH2 | 2 | ● | 3線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR70P-C1-KTD | 1 | ● | ― | ● | ||
MD1825-CR70P-C2-KTDH3 | 2 | ● | RS-485半二重出力センサ用 | ● | ||
MD1825-LR08S-C1-K | LR20(T)8直列 (12V15Ah※目安) |
1 | ― | ― | ― | |
MD1825-LR08S-C1-KT | 1 | ● | ― | ― | ||
LPWA対応仕様 (Ⅼ仕様) |
MD1825-CR35P-C1-L | 円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列35並列パック |
1 | ー | ― | ― |
MD1825-CR35P-C1-LT | 1 | ● | ― | ― | ||
MD1825-CR35P-C2-LTH1 | 2 | ● | 2線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR35P-C2-LTH2 | 2 | ● | 3線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR35P-C1-LTD | 1 | ● | ― | ● | ||
MD1825-CR35P-C2-LTDH3 | 2 | ● | RS‐485半二重出力センサ用 | ● | ||
MD1825-CR70P-C1-LT | 円筒形二酸化マンガンリチウム一次電池 1直列70並列パック |
1 | ● | ― | ― | |
MD1825-CR70P-C2-LTH1 | 2 | ● | 2線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR70P-C2-LTH2 | 2 | ● | 3線式アナログ出力センサ用 | ― | ||
MD1825-CR70P-C1-LTD | 1 | ● | ― | ● | ||
MD1825-CR70P-C2-LTDH3 | 2 | ● | RS-485半二重出力センサ用 | ● | ||
MD1825-LR08S-C1-L | アルカリ乾電池単1形 8直列1並列(電池ホルダ使用) |
1 | ― | ― | ― | |
MD1825-LR08S-C1-LT | 1 | ● | ― | ― |
基本仕様
項目 | 基本仕様 | |
---|---|---|
出力電圧 | 通信機器用(DC3.3/5.0/12.4V)×1、その他接続機器用(5.0/12.4V)×3 | |
入力インターフェース | アナログ入力 | 0~24mA入力×1 |
0~5V入力×1 | ||
外部トリガ入力 | 外部トリガ入力×1(2.5~12.4V入力、立ち上がりエッジ検出) | |
ソフトウェア | 標準ソフトウェア | 通信機が主体となり、IoT電源システムを様々なコマンドで制御 |
LPWA対応ソフトウェア | IoT電源システムが主体となり、通常時、緊急時を判定し、計測値をLPWA通信機に伝送 | |
通信 | UARTインターフェース | Vcc、Rx、Tx、GND×各1(Vccは3.3V、5.0V選択可) |
UART転送レート | 1,200bps、2,400bps、4,800bps、9,600bps、19,200bps、38,400bps | |
Micro USB | Micro USB2.0 Type-B(スレーブ) | |
Micro USB転送レート | 9,600bps |
ソフトウェア仕様
通信機から複雑な制御が可能な標準ソフトウェアと、防災用途向け自動計測可能なLPWA対応ソフトウェアを選択可能
特徴
項目 | 標準ソフトウェア | LPWA対応ソフトウェア |
---|---|---|
特徴 | 主に通信機のCPUがシステムを制御 | IoT電源システムが自動計測を行いLPWA対応通信機を介してデータを伝送 |
メリット | 複雑な制御が可能 | 通信機側のソフト開発不要 |
デメリット | 通信機側のソフト開発必須 | LPWA対応ソフトウェアの基本機能のみ |
LPWA選択 | なし | ZETA、ELTRES、Sigfox、LTE-Cat.1 通信プロトコルに対応*1 |
危機管理型水位計測*2 | 対応 | 非対応 |
計測値スケール変換 | 非対応 (通信機、サーバで実施) |
アナログ検出データを測定値に換算 (たとえば電流検出値4-20mA→水位0-10m) |
データログ機能 | 非対応 | 最大525イベント(相対時刻情報/電流検出変換値/電圧検出変換値) |
*1 ELTRESはソニー株式会社、ZETAは株式会社テクサー、SigfoxはSigfox社の登録商標です。
*2 国土交通省の危機管理型水位計の観測基準・仕様に準拠
計測時動作
項目 | 標準ソフトウェア | LPWA対応ソフトウェア | |
---|---|---|---|
動作状態 | 通信機側のソフトウェアが制御 | 通常状態 | 緊急状態 |
電源ON/OFF 切替周期 |
1分~14日 | 1分~14日 | 5秒~14日 |
計測方法 | 1回計測/複数計測 | 5回計測(最大、最小計測値を除いて平均化) | |
計測周期 | 通信機側のソフトウェアが制御(60秒~12時間の範囲で設定) | 1分~14日 | 5秒~14日 |
通信機の通信頻度 | 通信機側のソフトウェアが制御 | 毎回~1440回毎 | 毎回(変更不可) |
自動状態遷移の 条件 |
自動状態遷移なし(通信機側のソフトウェアが状態を制御) | (1)計測値が上下限閾値から外れた場合 (2)外部トリガ発生 |
(1)計測値が正常に戻った場合 (2)外部トリガ発生から一定の計測回数経過 |
河川用水位計
設置場所:高知県黒潮町
使用電源:MD1825-CR35P-C2-KTH2
通信方式:LTE-Cat.1
センサー:圧力式水位計
情報提供:(株)イーラボ・エクスペリエンス
ため池用水位計
設置場所:三重県多気町
使用電源:MD1825-LR08S-C1-KT
通信方式:LTE-Cat.1
センサー:圧力式水位計
情報提供:(株)イーラボ・エクスペリエンス
道路冠水監視用水位計
設置場所:新潟県新潟市西区
使用電源:MD1825-LR08S-C1-KT
通信方式:LTE-Cat.1
センサー:圧力式水位計
情報提供:(株)イーラボ・エクスペリエンス
河川用水位計
設置場所:長崎県大村市
使用電源:MD1825-LR08S-C1-KT
通信方式:LTE-Cat.1
センサー:圧力式水位計
情報提供:(株)イーラボ・エクスペリエンス
ため池用水位計
設置場所:神奈川県横浜市
使用電源:MD1825-LR08S-C1-KT
通信方式:LTE-Cat.1
センサー:超音波式水位計
情報提供:(株)イーラボ・エクスペリエンス
ため池用水位計
設置場所:岐阜県恵那市
使用電源:MD1825-CR35P-C2-LTH1
通信方式:ZETA
センサー:圧力式水位計
情報提供:(株)トーエネック