円盤状のオープンリールに巻かれ、1/2インチ(12.65mm)幅のテープをメディアに使った磁気テープ装置です。テープ垂直方向に9組の固定リード/ライトヘッドが配置され、テープがヘッド上を走行することにより、書き込み/読み出しを行います。1970年代まで、大型コンピュータのバックアップ用途ばかりではなく、プログラムの保管用、CPUのブート用として使われましたが、現在は、過去の資産を読み出すためや、オフラインでのデータ交換用として、わずかに利用されています。テープ上の記録密度・記録方式は、以下の4種類があります。
- NRZI方式: 記録密度は800bpi(1インチ当たり800ビットの密度)。エラー検出のみできます。
- PE方式: 記録密度は1600bpi、エラー訂正能力は9トラック中1トラックです。
- DDPE方式: 記録密度は3200bpi、PE方式の記録密度を倍にしたものです。
- GCR方式: 記録密度は公称6250bpi。GCR(Group Coded Recording)方式でECCキャラクターを付加することにより、エラー訂正機能を高めたものです。エラー訂正能力は、9トラック中最大2トラックまで可能です。