塗布型セパレータ (宇部マクセル京都製品)

塗布型セパレータ

宇部マクセル京都では、塗布型セパレータを生産しております。

リチウムイオン電池の構成部材であるセパレータに無機層をコーティングすることで電池特性の改善に貢献します。

 

 

両面塗布、接着機能の付与、厚み構成など仕様についてはニーズに応じて、ご提案することができます。

 

 

特長

 

採用事例

宇部マクセルの「高機能・塗布型セパレータ」がトヨタ4代目「プリウス」に搭載

 

高い耐熱性

塗布型セパレータは、加熱後もほぼ元の外観を維持します。

高い耐熱性
  • MD : セパレータの縦方向

 

高い短絡耐性

疑似的に内部短絡を発生させた後、電池表面温度や電圧の大きな変化は見られない。

高い短絡耐性

試験方法

  • 試験環境:室温
  • 試験条件:
    • 4.2V満充電状態
    • 釘径 2.75mm
    • 釘速度 50mm/秒
    • 貫通後1時間保持 (釘が刺さった状態)
  • 試験構成:10Ah積層ラミネートセル

 

高い安全性

無塗布セパレータ由来のシャットダウン特性を残し、加えて塗布層による安全性を付加

無塗布セパレータが195℃付近でメルトダウンしても、塗布型セパレータは200℃以上でも破膜せず、絶縁抵抗を維持します。

高い短絡耐性

 

無機微粒子塗布層について

無機微粒子にベーマイトを採用。同じ塗布型セパレータでも、電池重量をより軽く、さらに金属摩耗粉混入のリスクを下げることができます。

(1) ベーマイトの比重はアルミナよりも軽く、電池重量が軽くなる
   ベーマイト (AlOOH):3g/cm3
   アルミナ (Al2O3) : 4g/cm3

(2) ベーマイトの硬度(モース硬度=3.5)はアルミナ(モース硬度=9)より柔らかく、生産設備での金属部品の摩耗が 減ることで、設備由来の金属摩耗粉の発生リスクが低下

(3) ベーマイトは350℃以上の耐熱性を有す

(4) デンドライト成長による正負極の短絡を遅らせたり、リチウムイオンの透過性を良くするなどの​ニーズに応じて、ベーマイト形状や粒子サイズをご提案することができます。

  • デンドライト成長 : 電池の充電時に負極表面に析出する金属の樹脂状結晶が増大すること。​

 

塗布層によるサイクル耐久性改善

塗布層がセパレータ表面を酸化防止することにより、サイクル耐久性の改善が期待できます。

 

厚み等の品質面での均一性

厚みにバラツキがあると特性面でバラツキが見られたり、セパレータのハンドリングが難しくなりお客様の生産性が悪くなることが想定されます。均一に塗布することでお客様の生産性改善に貢献します。

 

塗布型セパレータについてのお問い合わせ

 

無塗布膜セパレータについて

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