透明導電インク|機能性部材料(jump)

  • 透明導電インク

塗布型透明導電材料は、各種ウェットコーティング方式で塗工可能です。

導電ポリマー系(PEDOT:ポリエチレンジオキシチオフェン)や、金属酸化物系(ITO:スズドープ酸化インジウム、ATO:アンチモンドープ酸化錫)をベースに、幅広い範囲で表面抵抗値の制御が可能です。各種透明電極やノイズ遮蔽、帯電防止など様々な用途に使用可能です。
 
 
 
 

透明導電インクの特長

  • ナノサイズの導電材料を均一に分散することで、透明性に優れた導電膜を形成します。
  • 光学特性を維持した幅広い表面抵抗値(102~1010Ω/sq.)の制御が可能です。
  • 塗膜の屈折率が1.4~1.6と低いため、基材や粘着材との屈折率差が小さいです。
  • 屈曲性がある塗膜構成なため、フレキシブル対応が可能です。
  • 各種ウェットコーティングに適した高分散インクの調整が可能です。

 

各種ウェットコーティング図

グラビアコート スプレーコート

透明導電インクの基本特性

項目導電ポリマー
(PEDOT)
金属酸化物系
(ITO)※2
金属酸化物系
(ATO)※3
インク特性粘度(mPa・s) 2~40 2~20 0.5~20
pH 2~3 5~9
溶媒 水/アルコール ケトン系 水/アルコール
塗膜特性表面抵抗値(Ω/sq) 102~103(適正値) 104~106(適正値) 108~1010(適正値)
全光線透過率(%)※1 > 90 > 85 > 95
ヘイズ(%)※1 < 1.0 < 2.0 < 0.5
屈折率 1.4 1.6 1.5
鉛筆硬度 H~3H H~2H 4H
対応基材 フィルム(PET)、ガラス
インク写真
粒子構造(TEM)

画像 透明導電インク

画像 透明導電インク ポリマ粒子
ポリマ粒子(30nm)

画像 透明導電インク

画像 透明導電インク ITO粒子
ITO粒子(20nm)

画像 透明導電インク

画像 透明導電インク ATO粒子
ATO粒子(20nm)

塗膜断面(SEM)

画像 塗膜断面 500nm

画像 塗膜断面

画像 塗膜断面 100nm

※1 全光線透過率とヘイズは塗膜のみの値
※2 インク組成見直し中
※3 無溶剤/UV硬化タイプを開発中

 

透明導電材料 採用実績 ※水色網掛け

各種ウェットコーティングに適した高分散インクの調整が可能です。

 

導電ポリマー系PEDOTインク 特長と特性

  • ナノサイズのポリマ粒子を用いた透明導電材料
  • 各種ウェットコーティングに合わせたインクの調整が可能
  • 膜厚により表面抵抗の調整が可能
  • 塗膜の屈折率が低いため、基材や粘着材との屈折率差が小さい
  • 屈曲性がある塗膜構成なため、フレキシブル用途への対応が可能

 

インク基本特性

導電ポリマー系 PEDOTインク 基本特性

塗膜特性

全光線透過率と表面抵抗値の関係 ガラス用インク
全光線透過率と表面抵抗値の関係 フィルム用インク バーコータ PETフィルム 塗膜断面 SEM

 

信頼性

Ag電極無し 塗膜単体 表面抵抗値 経過時間

Ag電極有り 塗膜 + 保護層 表面抵抗値 経過時間

 

金属酸化物系ATOインク 特長と特性

  • ナノサイズのATO粒子を用いた透明導電材料
  • 各種ウェットコーティングに合わせたインク組成の調整が可能
  • 高透過率、抵抗値安定性、高信頼性(耐熱性、耐湿性、耐候性)
  • 塗膜の屈折率が低いため、基材や粘着材との屈折率差が小さい

 

インク基本特性

金属酸化物系 ATOインク 基本特性

塗膜特性

膜厚と表面抵抗値の関係 ATOインク
全光線透過率と表面抵抗値の関係 ガラス スピンコータ 塗膜断面 TEM

 

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